全国各地にエステティックサロン「ヴァン・ベール」を展開する株式会社ビ・メーク。オールハンド中心でオーダーメイドの施術が多くのお客様に支持される同店は、全国でも珍しいブライダルエステティックに特化したサロンとしても知られています。その代表取締役である宮本裕司氏が、2023年8月に電子書籍として『環境に負けない ブライダルエステ業界をリードする成功法則』を執筆。著書を通してブライダルエステティック業界をリードする当社ならではの取り組みや仕事への思いについて語ってもらいました。
年間1万人もの花嫁を輝かせる、ブライダルエステティックへの熱い想い
――年間1万人もの花嫁を送り出すブライダルエステティックサロン「ヴァン・ベール」の代表取締役でもある宮本さんが、著書『環境に負けない ブライダルエステ業界をリードする成功法則』を執筆されたきっかけを教えてください。
当初の執筆のきっかけは、コロナ禍で苦戦を強いられていたエステティックサロン業界を盛り上げたいという思いから。それとともに、私たちは25年以上前からブライダルエステティックに特化したサロンとして、多くの女性たちにとって一生に一度の晴れ舞台を迎えるためのお手伝いをさせていただいてきました。そこで、これまでの取り組みやブライダルエステティックに懸ける想いを一度振り返って、きちんと言葉で伝えたいと思ったことも大きかったですね。
――ブライダルエステティック業界をリードする「ヴァン・ベール」が長年こだわってきたこととは何でしょうか？
結婚式は花嫁にとって一世一代の大イベントなので、最高のヒロインとしてその舞台へ送り出してあげたいというのが、創業当時からの変わらぬ想いです。接客もまずは丁寧なヒアリングから始まります。例えば、お客様には当日着用されるドレスの写真をお持ちいただいた上で、「キャンドルサービスをされるなら、ゲストの目を引く二の腕を中心に施術しましょう」とか、「背中が出るドレスを着用されるので、背中が美しく見えるように仕上げます」など、お客様一人ひとりに最適な施術をご提案します。
技術のラインアップは30種類を超え、手技を活かした施術中心の完全オーダーメイドプランをご提供しています。そして、最もこだわるのは、「効率」よりも「効果」を重視したサービスを行うこと。実際、サロンにとってはどのお客様にも同じ施術をして「ハイ、終わり！」の方が時間も手間もかからないし、効率も良いんですが、それは本来のブライダルエステティックではないと思うんです。私たちは、お客様にとって人生の特別な日に立ち会い、その先に続く未来も輝くものにしたいと思うからこそ、お客様の身体を美しくするだけでなく、心まで満足していただけるサービスを提供しなければいけないと思っています。
――一人ひとりのことを考えた最適な施術で花嫁を輝かせるんですね！ その上でスタッフの方々にはどういった指導をされているのですか？
手技のスキルを磨くことは当然ながら、トレンドのドレスや指輪、会場のことに関してもお客様以上に詳しい知識を身につけてほしいと常々話しています。わざわざブライダルエステティックに来られているのに、担当するスタッフが「最近はそんなドレスが流行りなんですね〜」なんて意識の低い話をしたら信頼できないじゃないですか（笑）。すべてを熟知した上でベストの提案をしていきたいので。
実際にお客様の結婚式を、スタッフが見にいかせていただくこともあります。お客様はこの晴れ舞台のために、店に来られているんだと実感することで、ブライダルエステティックに関わることに誇りが持てますし、より高い意識を持って接客にあたってくれることを期待しています。おそらく、ブライダルエステティックを掲げている他のサロンで、ここまでしているところは少ないと思います。ブライダルエステティック専門を掲げている以上、見えない努力も疎かにしないからこそ、私たちが多くの方々に支持されているのだと自負しています。
独自のビジネスモデルとノウハウで業界を盛り上げたい
――ブライダルエステティックを始めたのは、どういったきっかけだったのですか？
もともと小規模でブライダルエステティックを専門でされていた方がおり、縁あってその方の跡を継ぐことになったのがきっかけです。一般的に「痩身」「美顔」「脱毛」「ブライダルエステティック」というジャンルがある中で、ブライダルエステティックはある意味特殊な存在。「結婚式を控えた新婦が受けるエステティック」というイベントありきの目的があり、お客様とスタッフが共に一生に一度の晴れ舞台に向けて、ゴールを目指すところにこの仕事の醍醐味を感じたんです。
とはいっても、費用対効果の割に肌トラブルやもみ返しなどのリスクも高く、お客様からお叱りを受けたこともあります。しかし、それ以上に他のエステティックでは得られない達成感や喜び、やりがいを感じる仕事でもあり、お客様から心からの「ありがとう！」の言葉に何度励まされたか数え切れません。それらを糧にノウハウや経験を積み重ねたことで今があり、そして年間1万人の花嫁が来店する店へと成長できたんだと思います。
――お客様からも「私が暮らす街にヴァン・ベールはないんですか？」というお問い合わせも多いそうですね。
そうなんです。当店で施術されたお友達から評判を聞いて店を探したものの、近くになくて残念だというお声が嬉しいことに多くて。創業時から直営店の運営一本で事業を拡大してきたゆえの課題が、新規出店の難しさでした。当社は200人以上のエステティシャンが在籍し、10年以上のキャリアがあるスタッフも多くいますが、新店舗を出店するとなると、同じレベルのスタッフを集めることはなかなか難しかったんです。
そこで、その声にお応えするべく、さらにエステティック業界全体を盛り上げながら、私たちの技術やサービスを提供できる「パートナーサロン制度」を導入することにしたんです。現在ヴァン・ベールの直営店は全国に約40店舗を展開。パートナーサロンに関しては2022年5月に事業部を立ち上げたところ、2023年7月時点で50店舗を超えるサロン様に加盟していただいています。
――その上で今回、著書を執筆されたことでエステティック業界からも多くの反響があったのでは？
本書は私たちがブライダルエステティックを通して長年培ってきた経験やノウハウ、想いをこの機会に改めてお伝えしたいと思って書いた一冊です。パートナーサロン様からは「これほど本気で取り組んでいると知って驚いた」「ビ・メークの思いが良くわかった」という声が続々と届いています。私たちの信念が伝わったようで、嬉しい限りです。また、この本を読んで、当社に興味を持っていただけるきっかけになることも期待しています。
求める人材は、目標を持って努力できる人！
――「ブライダルエステティック」というキーワードは、エステティック業界で働きたい方にとっても、興味をそそられるのではないでしょうか？
当社への入社の志望動機を挙げると、「会社が社員を家族のように思う企業姿勢」「創業以来手技にこだわっており技術が身に付くこと」「研修制度の充実」と並んで「ブライダルエステティックに特化している」が上位にランクインしています。やっぱり晴れの日に携われることで、スタッフも前向きな気持ちで仕事ができますからね。花嫁に接した数は圧倒的に多いので、これまでの経験で培った技術や接客のノウハウをマニュアルにすることで、スタッフが最大限活躍できるよう人材育成に活かしています。もちろん、そのマニュアルはパートナーサロン様にも最大限お伝えしています。
――その上で、ヴァン・べールで働いてほしいと思われる人材とは？
一言で言えば、「入社時は優秀でなくて良いので、将来優秀になれる人」。「仕事でキャリアアップしたい」「手技をしっかり身に付けたい」「収入を増やしたい」など、将来に向けての目標があり、それに向かって努力することを惜しまない人なら大歓迎です。私たちが目指しているのは、日本一のブライダルエステティックサロンになること。「オールマイティに何でもできるようになりましょう」ではなく、その一つの道を極める、深掘りすることがとても大事だと思っていて、それに共感してくれる人と共に働ければ嬉しいですね。
ブライダルエステティックをきっかけに、今もサロンに通っていただいているお客様も大勢いるので、近々、過去に当社でブライダルエステティックを受けたお客様に、ご夫婦でのインタビューを企画しているんですよ。今も幸せに暮らされているということは、お店に来られてキレイになり、人生が前向きになったことも少なからず影響があったはずですから。ブライダルエステティックは、人生の大切な場面に立ち会える喜びを分かち合え、末長くお付き合いできる仕事。ぜひそこに楽しさややりがいを感じていただきたいですね！
